紺野あさ美、女子アナ内々定までの道のり
、元モーニング娘。の紺野あさ美がテレビ東京のアナウンサーに内々定したと報じられ、その国民的アイドルからの華麗なる転身ぶりが話題となっている。
モーニング娘。をはじめとするハロー!プロジェクトのアイドルと言えば、里田まいや辻希美らの「おバカ」なイメージが広く浸透している。このニュースに対し「アナウンサーとしてやっていけるのか?」という懐疑的な見方があっても無理はない。しかし、2001年のモーニング娘。加入以来、8年余り彼女を追い続けてきた者として、力強くこう断言したい。「こんこんならきっと大丈夫!」。
そもそも紺野は「歌もダンスも赤点(だが、それがいい)」という、つんく♂の鶴の一声によってモーニング娘。に補欠合格したエピソードが示すように、アイドルとしては劣等生であった。さらに加入早々『うたばん』(TBS系)収録中に側溝に落ちて右膝を12針縫うケガを負うというトラブルを起こし、コンサートの初お披露目でMCのみという屈辱を味わうなど、アイドルとしての道のりは決して平坦なものではなかった。
しかしその後、あの"めちゃイケ"のディレクターである片岡飛鳥が手掛けた特別番組『13人がかりのクリスマス』(フジテレビ系、01年)にて自虐的な劣等生キャラを演じ切り、総勢13人のメンバーの中で、センターに立った。さらにミュージカル『モーニング・タウン』(02年)のヒロインとして当時のエースメンバー・後藤真希の相手役を見事務めあげるなど快進撃を見せる。のちに、ハロプロのフットサルチームにて、懸命な練習の末に辻希美から正ゴレイロ(ゴールキーパー)の座を奪ったことからもうかがえるように、芯は強く人一倍努力する女の子なのだ。
一方、中学時代の成績はオール5で、所属した陸上部では出身地である札幌市の大会で1500m走3位、空手でも茶帯を取得し札幌市の大会で1位という、アイドル以外の部分では文武両道の優等生でもあった彼女。実際に『FUN』(日本テレビ系)や『めちゃ2イケてるッ!』(フジテレビ系)スペシャルの名物コーナー「私立岡村女子高等学校」の学力テストではトップ、運動会やクイズコーナーなどでも軒並み好成績・高い正答率を誇るなど、ハロプロ随一の秀才キャラとして知られるようになる。つまり、田舎の大人しくて賢く"地味かわいい"女の子が、何を思ったか一念発起してアイドルになってしまったわけだ。
そんな彼女が「学業に専念するため」モーニング娘。を卒業後、宣言通り学業にまい進し、慶応大学に合格。着々と有言実行のステップを踏んでの今回のニュース、もはや何も違和感はない。
アイドルからアナウンサーへ。かつてテレビ東京で放送されていた日曜朝の冠番組『ハロー!モーニング』内の「ハロプロニュース」コーナーにて、レポーター「ビューティー紺野」やキャスター「おじゃマルシェ紺野」の姿を微笑ましく観ていたモーヲタとしては、こんなにうれしいことはない。札幌でコアな紺野ヲタの聖地となっているバー「ナイトイン紺野」を営む紺野のお父さま(※通称:紺パパ)も、さぞかし喜んでいらっしゃることであろう。
食いしん坊キャラでもあったこんこんが、今度はプロのアナウンサーとして、グルメ番組で美味しそうに試食レポートしたり、凛々しく経済ニュースを読み上げる日が実に待ち遠しく、楽しみである。