今年は女子アナ史に残る一年になるかもしれない。
というのも、「第4次」と呼ばれた女子アナブームを牽引していた人気アナたちが続々と局を後にしていっているのだ。
主なところでは、3月末に日本テレビの宮﨑宣子(のぶこ)アナとNHKの神田愛花アナ。6月末にテレビ朝日の石井希和(きわ)アナ、7月末にフジテレビの中野美奈子アナ。そして9月末にはフジテレビの平井理央アナが退社。さらに先日、TBSの青木裕子アナが『サンデー・ジャポン』で年内いっぱいでの退社を発表して大きな話題になった。
女子アナ評論家の戸部哲也氏が話す。
「第4次女子アナブームは元フジの高島彩アナと中野美奈子アナが火をつけ、青木裕子アナや平井理央アナが入社した2005年過ぎにピークを迎えました。当時はバブルのような狂騒ぶりで、週刊誌はこぞって女子アナを取り上げ、テレビ局も彼女たちをCDデビューさせたりと売り出しに躍起になっていた。あの頃は本当に異常な過熱ぶりだったと思いますよ。
ブームが落ち着きを見せ始めたのは約2年前。看板アナの世代交代が始まったんです。そして今年、それが完結したと言っていいでしょう」
ひとつの時代の終焉は、新たな時代の幕開けでもある。
「TBSの田中みな実アナやフジの加藤綾子アナを筆頭に、フジのミタパンや日テレの徳島えりかアナなどその下の世代も徐々に人気と知名度を上げてきている。第5次女子アナブームが起こるのも時間の問題でしょう」(戸部氏)