TBSの人気深夜バラエティー「女子アナの罰」(金曜深夜1・25~)が26日からYouTubeでの映像配信を開始。29日に同局で行われた取材会に、番組に出演する女性アナウンサーを代表して加藤シルビアアナウンサー(26)が出席した。
「オアシズ」の大久保佳代子(41)と「サンドイッチマン」の伊達みきお(38)をMCに迎え、女子アナの素顔を暴くべく、私服チェック、抜き打ち私物チェック、リポート対決などをさまざまな対決を行い、毎回一番ダメだった女子アナに過酷な罰を決行する女子アナが主役の番組。視聴率でも横並び1位を獲得するなど、深夜バラエティーとして人気を集めている。
これまで数々の罰を受けている加藤アナは「こんなに精神的に食い込んでくる番組があるのかなと思いましたね。女子アナを5年間やらせていただいていますが、罰を受けた経験はなかなかない。今では平均で3週間に1回は罰を受けていて、バラエティーの裏側の人がこんなに考えているんだってことを体感できる貴重な番組なんですけど、すごいつらいです。何をやるか直前まで聞いてないので、本当に触られたくない、隠したい部分に素手で触られるような感じなので、その日にあったことは忘れるようにしています。かなり精神的に強くなりましたね」。彼女の体当たりの姿が好感を呼び、今では「シルビアの出ていない回は見ないとの反響もある」(番組プロデューサー)ほどだという。
これまでで1番の“罰”は初回の収録だったという加藤。「女子アナ街頭人気調査でビリになったことが一番つらかったですね。4年間すべてを否定されたような気がしたし、本当に心の底からつらくて泣きました。これまで感動して泣いたことはあるけど、つらくて泣いたのは初めてでしたね。でも、ここで逃げちゃいけないと思った」と振り返った。収録翌日に別の現場で会った伊達からも「他人とは思えなかったと言われましたね」と苦笑い。
同局の公式サイトにて始まったYouTubeの映像配信では、番組ダイジェストや未公開映像、スピンオフ企画だけでなく、視聴者による投票で選ばれた独自の罰も用意されるなど、番組とネットの連動を図っていく。26日の配信開始から3日間、すでに9万回近くの再生回数となっており、番組単体のチャンネルとしては驚異的な伸びを記録しているという。
以前の放送でETの着ぐるみ姿で出社するという罰を受けた加藤の画像がたまたまネットにアップされ、ポーランドにいる両親が心配して連絡してきたこともあるとか。動画配信の開始について「一回罰を逃れたのに、最終的に(YouTube版で)自分に罰が回ってきたらやりきれない。今からビクビクしてます。(ネットだと)反響が大きすぎて、ちゃんと見て見ぬ振りができるかなとは思うけど、ありのままでやっていけばいいのかな」と加藤。最後は「みんな余裕がない、戸惑っている姿を楽しんでください。目指すところは全米デビュー。アメリカのキャスターの方と戦うことを最終的な目標にしているので、その第一歩ですね」と開き直って見せた。